IKEBUKURO難病カフェを開催しました

2024年3月3日(日)、としま区民センターにて【IKEBUKURO難病カフェ】を開催いたしました。

当日は難病当事者の方々、介助の方、また支援者の方々やスタッフなど、45名の皆さまにご参加いただきました。会場までお越しくださった皆さま、そして当カフェに様々な形でお気持ちを寄せてくださった皆さま、誠にありがとうございました。皆さまのあたたかいお気持ちに支えられて、当カフェが参加者の皆さまと共に大事にしたいと考えていること、「自分らしく、自分のままに」いられる時間を、それぞれに過ごしていただけたのではないかと考えております。

講演会「防災・減災を考える」では、大正大学地域構想研究所の佐藤和彦先生より首都直下地震や水害などさまざまな事態を想定した身近な防災・減災についてご講演をいただきました。参加者のお住まいのある地域における被害のリスクや避難に関するお話、また今日からすぐに取り掛かれる防災・減災対策など、豊富な資料を基に具体的で盛りだくさんのお話でした。本来ならもっと長い時間をかけて勉強させていただく専門性の高い内容であっかたと思いますが、会のコンセプトに合わせて参加者に近い目線からお話しいただいたことで、自分事として捉えていらした方も多くいらしたようでした。防災・減災については、当カフェとして今後も引き続き取り組んでまいりたいと考えています。

「訪問看護師☆島袋さんのコーナー」では、メディカルライナーズ訪問看護ステーション様より、看護師の島袋さんをはじめ理学療法士の先生方が、在宅で暮らす難病患者への支援の在り方や、参加者がその場で出来るリラクゼーションをレクチャーしてくださいました。ALS患者である私の毎日を心身両面で支えてくださっているステーションの方々です。この日も難病カフェのコンセプトにご賛同くださり駆けつけてくれました。心からの感謝をお伝えするとともに、少しでも元気で生きてゆきたいと気持ちを新たにしました。

そして「キーボードひろみちゃん」のコーナー。障害のある人もない人も便利に使えるランチャーソフトの紹介です。開発者である小野毅さんから、インストール方法や主な機能、使う人それぞれに合わせてカスタマイズする方法など、スライドや資料を用いてご紹介いただきました(私も使っています。驚くほど多機能で便利です!)誰でも無料でダウンロードできるフリーソフトです。ご興味のある方はこちらをご参照ください。

【OSPキーボード『ひろみちゃん』】

https://www.ospweb.net/soft/

当日は全員がネームプレートをつけました。ネームプレートには参加者自身が「呼ばれたい名前」や「一言メッセージ」を書き、スタッフの用意したシールで思い思いにデコレートしました。「猫が好き」「人見知りです」といった思い思いのコメントやかわいいイラスト等々。こんなに豊かな個性をお持ちの方たちがカフェに集ってくださったのかと、店長(私がネームプレートに書いた「呼ばれたい名前」です)として感無量でした。初対面の方との会話のきっかけにもしていただけたようです。次回からも続けてまいりたいと考えていますので、参加をご検討の方はぜひご自身のネームプレートに書くことを楽しみに考えてきていただけたら嬉しいです。

アンケートで頂戴した声や、お寄せいただいたご意見、ご感想に一つひとつ丁寧に向き合いながら、次につなげてまいりたいと考えております。

改めまして、この度はご来店ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。

◆次回は 5月19日(日)14:00より、としま区民センター6階にて開催いたします


IKEBUKURO難病カフェ実行委員会 佐藤裕美

IKEBUKURO難病カフェ

東京・池袋を拠点に難病当事者や生きづらさを抱えたり抱えなかったりする仲間たちが集う「IKEBUKURO難病カフェ」。自分らしく自分のままに。初めての方も大歓迎です。どうぞお気軽にお越しください。